【学術トピックス】 プラセンタエキスの更年期症状に及ぼす効果

 【方法】 簡略更年期指数(SMI)で、軽微な更年期症状の女性(45~59歳)50人を対象に、「ブタプラセンタエキス(PPE)群(300mg/日)」及び「プラセボ群」にランダムに1:1に振り分け、多施設、二重盲検条件で、12週間にわたる臨床試験を実施。試験品はスノーデン㈱製のJHFA規格適合PPEを含むソフトカプセル(75mg/粒)を用い、1日に4粒摂取させた。

 

 【結果】 PPE群でのみ、8週後、12週後のSMIスコアが試験開始前と比較して有意に改善した。群間比較においてもPPE群はプラセボよりも有意にSMIが改善することが明らかになった。SMIのサブスコア(血管運動神経症状、精神・神経系症状、運動・神経系症状)においては、群間での有意差は見られなかったが、PPE群のみ、試験前に比して8週及び/または12週の時点で、有意に改善した。

 

 【考察】 本研究により、PPEの経口投与は女性の軽微な更年期症状の緩和に有効であることがわかった。PPEはホルモン状態そのものを改善するというよりは、自覚症状の改善をもたらすと考えられる。

 

 

詳しくは健康産業新聞1738号(2022.4.20)で
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