【調査データ解説】 水素商材メーカーの約7割、今年通期の増収見込む

◆経営状況/上期3割が経営良好

 

 2022年上期の経営状況について聞いた調査では、「良かった」との回答は、昨年調査と比較して2.2ポイント増の29.2%、「悪かった」は同17.5ポイント減の12.5%、「どちらともいえない」は同15.3%増の58.3%となった。「良かった」と回答した企業の多くは、水素吸入器や水素水生成器、水素サーバー、水素発生原料の取扱企業で、「悪かった」と回答した企業の多くは、容器入り水素水の取扱企業となった。 2022年通期の経営見通しを聞いた調査では、「良くなる」との回答が昨年調査より22.3ポイント増の56.3%、「悪くなる」との回答は同0.7ポイント減の8.3%、「どちらともいえない」との回答は21.6ポイント減の35.4%となった。2022年通期で増収を見込んでいる企業は68.7%、その内2ケタ増収を見込んでいる企業は35.4%となっている。

 

◆販売チャネル/メディカル・コメディカル分野への導入進む

 

 水素原料の供給先、水素商材の卸・販売・OEM先を複数回答で聞いた調査では、「メーカー・商社」では昨年2位の化粧品が16票でトップ、次いで昨年3位の健康食品が13票、昨年1位の医療・健康機器が11票で続いた。「無店舗販売」では、昨年調査同様、通販が23票でトップ、次いで宣講販(9票)、訪販(7票)、ネットワーク販売(6票)となった。「店舗販売」では、昨年調査同様、薬局・薬店・ドラッグストアが10票でトップ、次いで健康・自然食品専門店(8票)、街の電器店(4票)、百貨店、スーパー、家電量販店、量販店がそれぞれ3票となった。「施設」では、治療院が27票でトップ。次いで昨年1位のエステサロン(25票)、医療機関(20票)、フィットネス・スポーツ施設(16票)、理美容室(13票)となった。

 

◆海外輸出状況/コロナ禍で輸出実績は半減

 

 ここ数年は新型コロナの影響をはじめ、ロシアとウクライナの戦争勃発を背景に、海外展開がままならない状況が見られる。今回の調査でも、海外輸出実績について「実績がある」との回答は、昨年調査より15.4ポイント減の39.6%に。一昨年比では38.4ポイント減と、コロナ前と比較して、輸出実績は半減している。輸出実績のある国について複数回答で聞いた結果では、本調査開始以来トップの中国(香港含む)が15票で今回も断トツ。次いでアメリカが5票、台湾と韓国が4票となった。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1738号(2022.4.20)で
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