特集【水素】 医療機関・アスリートから絶大な支持

 「水素水はいんちきだ」―― 。メディアによる一方的なネガティブキャンペーンで、打撃を被った水素商材の市場が200億円台の大台まで回復してきた。2月の「健康博覧会2022」の講演では、水素研究の第一人者である慶應義塾大学の佐野元昭准教授が、ブタを用いた実験で水素水飲用時の薬物動態について解明した結果を報告。水素水を飲用することで十分に水素ガスを吸収でき、様々な健康効果に期待できると指摘。いんちき説を払拭した。

 

 そもそも水素水をはじめ水素商材がいんちきなら、なぜこれほどの支持されるのか―― 。水素商材の絶対的なユーザーはアスリートだ。4月7日には、日本トリムとJリーグのアンドレス・イニエスタ選手が電解水素水整水器のアンバサダー契約の締結を発表した。水素吸入器のSUISO JAPANも今年2 月、元プロ野球選手の桑田真澄氏とアンバサダー契約を締結している。ほかにもイズミズはバスケットボールBリーグの大阪エベッサ、日省エンジニアリングは宇都宮ブレックスとスポンサー契約をしている。

 

 これらは一例に過ぎず、野球、サッカー、バスケットボール、水泳、スキー、フィギュアスケート、相撲、柔道、体操――など、競技を問わずプロや五輪選手などトップアスリートはもちろん、最近は全国大会常連の大学や高校の有名クラブ選手などにも水素商材のユーザーは拡大している。自らの身体やメンタルのケアを重要視するアスリートの多くが、水素水や水素吸入、水素サプリを利用しているのは紛れもない事実だ。効果を実感できなければ、水素商材がこれほどアスリートに浸透することは考えられない。

 

 メディカル・コメディカル分野でも水素商材の導入に積極的だ。今回の取材・調査では、水素商材の販売先としてトップが治療院、3位が医療機関となった。なかでも水素吸入器は、慶應義塾大学をはじめ国内外の様々な大学や医療機関から、多岐にわたるエビデンスが発表されていることもあり、大型装置を中心に医療機関や治療院への導入が進んでいる。もちろん、水素ガス吸入療法が2016年に厚労省から先進医療Bに指定された点、中国で昨年、水素・酸素の混合ガスの吸入がCOVID-19患者の重症度と呼吸困難の改善に関する有用性が論文発表された点なども大きい。

 

 水素吸入器をはじめ、水素点滴や水素ドージング、水素水透析などの水素療法を行う自由診療クリニックは500施設を超え、なお増加している。内科や皮膚科、歯科、美容整形、獣医―― など、幅広い医療機関が水素療法を実践しており、医療分野における水素の地位は確立されつつあることがうかがえる。また、全国展開するアトラグループなど大手をはじめ、アスリートのケガのケアやコンディショニング、来院する様々な疾病を抱えた患者のQOL向上を目的に、水素吸入器を導入する治療院も増えている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1738号(2022.4.20)で
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