特集【抗糖化】 糖化対策、機能性表示食品の登場でより身近に

 健康寿命延伸のカギを握る次世代エイジングケアの急先鋒として注目集まる糖化対策。糖化は、タンパクと糖が結合して起きるメイラード反応で、生成される終末糖化産物(AGEs:advanced glycationendproducts)が生体内タンパクの変性や機能低下を引き起こす。より広義の意味での糖化ストレスは、糖やアルデヒド負荷に起因する生体ストレス、さらにその後の反応を指す。

 

 AGEsの生成により、肌のくすみや弾力低下によるたるみ、シワ、しみなどの皮膚老化を促進させることから、美肌ケアが先行して認知されるようになってきた。しかし近年では研究が進展。AGEsは皮膚や血中、骨中、脳、毛髪にも影響を及ぼすことがわかってきた。さらに動脈硬化や糖尿病合併症リスク、不妊やアルツハイマー型認知症にも関連するといい、健康長寿実現の観点からも糖化対策は非常に重要なポジションに位置付けられている。

 

 こうした状況を背景に糖化ストレスへの関心は年々高まっており、「糖化ストレス低減」を表示する機能性表示食品も登場。現在16品に広がった。テーマは肌へのアプローチで、「糖化ストレスを軽減することにより肌の潤いを保持する」旨を表示する。いずれも機能性関与成分はロダンテノンB(マンゴスチンエキス)。原料の開発販売を行う日本新薬では独自に意識調査を実施したといい、「30代女性で糖化対策への関心度が高かった」とし、消費者認知が着実に高まっていることがわかった。『AGハーブMIX』の販売を行うアークレイでも、「ブランド認知が進み、商品に商標を付与する動きが増えている」と話す。「抗糖化」の新語が登場し10年以上が経過。消費者への認知は着実に広まっている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1737号(2022.4.6)で
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