特集【セラミド】 「肌バリア機能の維持」で圧倒的存在感

 グルコシルセラミドを配合した機能性表示食品が130品を超え、「肌の保湿、肌バリア機能の維持」のテーマで関与成分トップを快走している。昨今、マスク着用やアルコール消毒の多用など、肌ストレスリスクが増加。ニューノーマル時代特有の肌ケア素材としても関心が寄せられる。また、認知機能領域へのアプローチなど、肌以外の機能性研究も進んでおり、セラミドの新たな魅力が引き出されている。

 

 近年の脂質研究の推進によってその重要性が益々認識されているセラミド。肌の「潤いを守るのを助ける」、「バリア機能を維持する」など、保湿をテーマにグルコシルセラミドを機能性関与成分とした機能性表示食品は134品に拡大(3月31日現在)。2015年の初受理以降、受理品を順調に伸ばしている。肌の保湿をテーマにした受理品全体では現在386品が受理。このうちグルコシルセラミドが占める割合は34%に。昨年よりも3ポイント増加している。成分別でも堂々のトップで、大きな存在感を示している。人気の要因に由来植物のバリエーションの豊富さが挙げられる。

 

 現在受理しているグルコシルセラミドの由来植物は、パイナップル(61品)、米・米胚芽(37品)、コンニャク(11品)、桃(2品)、トウモロコシ(2品)の5種類となっている。設定有効量では、ダイセルが販売するコンニャク由来セラミドが最低容量となる0.6mg。他素材では1.2~1.8mgに設定している。素材が持つイメージや味への影響、有効量や価格など、判断指標が数多くあるのもセラミドの特徴といえる。現在のコロナ禍で美容サプリの開発優先度が下がり、届出スピードもやや緩やかになった印象だが、コロナ対策によるマスク着用や消毒アルコールの多用を要因とした肌トラブル対策も顕在化しており、引き続き商品開発が上向くとみられる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1737号(2022.4.6)で
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