特集【注目のダイエット食品】 機能性表示食品の開発ラッシュ

 機能性表示食品の広がりとともに近年、ダイエット訴求の機能性表示食品が増えている。「カロリミット」シリーズ、『内脂サポート』(ファンケル)、「メタバリア」シリーズ(富士フイルム)、『ウエスト気になる』(ディーエイチシー)、『onaka®』(ピルボックスジャパン)、『おなかの脂肪ぱっくん』(スベルティ)、『メタプラス ウエスト』(メタボリック)など、各社、消費者に健康機能を分かりやすく謳える点を差別化に展開している。

 

 表示内容では「腹部(おなか)の脂肪」「ウエスト周囲径」「体重」「BMI」「内臓脂肪」などが多い。矢野経済研究所が昨夏に健康食品の摂取者1,401人を対象にアンケート調査を実施。機能性表示食品の代表的な表示を事例して関心のある機能を聞いたところ、男女とも50代以下は「おなかの脂肪・体重の減少」が4割前後でトップだった。店販ルートで展開する販売メーカーの担当者は「“お腹”“ウエスト”をはっきり謳えるのは大きい。薬系チャネルでは、機能性表示食品のダイエット商品が一気に増えた」と話す。

 

 原料・受託メーカーによる提案も活発だ。東洋新薬は、『葛の花エキス™』を取り扱っており、機能性表示食品としての採用件数は130品を超えたほか、ここ数年は、『ターミナリアベリリカ™』の採用件数も増えている。BGG Japanは、6つの機能性表示が謳えるリンゴポリフェノール・未完熟果実抽出物『Apple Phenon®』を供給。ダイエット商品向けに採用件数が増えているという。このほか、『生コーヒーエキス』(オリザ油化)、オリーブ葉抽出物『オラリス™』(三菱ケミカル)、緑茶抽出物『GREEN TEAPE』(ビーエイチエヌ)、エノキタケ抽出物『キトグルカン』(リコム)など、各社、独自の機能性素材、ヘルスクレームの種類、届出実績を差別化に提案を進めている。

 

 新規関与成分では、丸善製薬の米ヌカ発酵物『アクティボディ® RB』を用いたサプリメントが機能性表示食品として受理された。「脂肪の減少」が謳える機能性表示対応素材として提案していく。池田薬草は、国産スダチ果皮由来のスダチチンの機能性研究に注力。エビデンスデータをもとに、機能性表示食品の届出を行っている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1736号(2022.3.16)で
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