第3回抗酸化・機能研究会、「老化時計」着目の食品開発に期待

 食品の抗酸化、機能研究に関する産学官連携を推進する「抗酸化・機能研究会」は3月3日、第3回研究会をオンライン開催、700人超が参加した。第3回研究会では、「腸内環境と食-抗炎症・免疫調節・抗酸化を中心に」をテーマに、代謝や抗炎症、免疫を専門とする研究者5人が登壇した。

 

 京都府立医科大学大学院医学研究科、生体免疫栄養学(太陽化学)講座教授の内藤裕二氏は、「腸内細菌叢から生物寿命延長にアプローチする」と題し講演。同氏は、腸管の老化を制御することが生活習慣病の予防、健康長寿の延伸に繋がる可能性を示す研究成果について解説。フィセチン、スペルミジン、NMNはじめ老化を遅らせるまたは予防する可能性のある成分について、基礎・臨床研究が進んでいることを紹介した。また、老化の目安となる老化時計「gAge」(ジーエイジ)について解説。腸内微生物、腸内代謝物の情報解析から求めることができるという。従来は一般の暦年齢を中心に老化が考えられてきたが、「生物学的年齢に着目した食品開発が進む可能性がある」としている。

 

 

詳しくは健康産業新聞1736号(2022.3.16)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら