【話題追跡】 「大豆ミート食品」「調整大豆ミート食品」その違いは?

 プラントベースの表示ルールを明確化していく動きが加速している。農水省は2月25日、大豆ミート食品類を対象とした日本農林規格(JAS)を制定した。3月26日から施行される。この制定では「大豆ミート食品」と「調製大豆ミート食品」に分類し、消費者に正しい理解を促すのが狙い。今回の大豆ミートJASの定義づけでは、大豆タンパク、脱脂加工大豆などを肉にみたて加工したもの(大豆ミート)を主な原材料に使用した加工食品を対象とした。

 

 動物性原材料を一切使用しない食品は「大豆ミート食品」とし、反対に卵や乳、動物由来の調味料に限り使用を認める食品は「調整大豆ミート食品」と区別した。“植物由来のみ”と誤解した商品購入の回避が期待される。このほか、大豆ミート食品については、アミノ酸スコアが100であることや大豆タンパク質含有率が10%以上であることが条件。調製大豆ミート食品の大豆タンパク質含有率は1%以上の基準が示された。

 

 パブリックコメントでは70件程度の意見が集まり、「大豆ミートは、近年健康食として注目され始めている。ただ、あくまでも食肉ではないことから、そのあたりの線引きは必要だ。行政機関として実効性のある規格案作りに期待したい」といった声や、「大豆以外の農産物をタンパク源とした品目も包含する規格とすることが望ましいと考える」などの声が寄せられた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1736号(2022.3.16)で
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