【海外トピックス】 ハラール認証とは?

 ハラールには豚由来のものや飲料アルコールが禁止される以外にも細かな基準がある。基準は基本的に①クルアーン、②ハディース、③イジュマ、④キャースの4つ。①クルアーンは神様(アッラー)から預言者(ムハンマド)に伝わる聖書。②ハディースは、ムハンマドの言行の記録で、クルアーンの補助説明と言える。③イジュマはムスリムの学者の協議・議論のことを指す。新しい物質は、ハラールかどうかを議論し、判断を行う。例えば、①クルアーンでは飲料アルコールのみが禁じられているが、醤油、味噌、酢のアルコールは、②ハディースによるハラール性に問題はない。また工業用のアルコールを消毒または加工助剤として使用できる、といった判断は、③イジュマによるものである。④キャースは個人の判断。

 

 ハラールで使用可能な原料は、基準に基づいて判断される。加工していない植物製品は一般的にハラールとなる。ただし加工助剤や添加物に豚由来などの非ハラールのものが使用されると非ハラールとなる。微生物は人間に害をもたらすものは非ハラール、その他はハラールとなる。動物由来原料では水生のものは概ねハラール、陸生動物では牛、ヤギ、鶏などはハラール。豚または人間から由来したもの(髪の毛など)は非ハラールである。肉やゼラチンなど、直接動物に由来するものは、ハラール証明書が必要だ。ハラール製品は製造ラインに非ハラールのコンタミがないことも求められる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1735号(2022.3.2)で
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