ZOOM UP【香料サプライヤーの健食戦略】 “味のプロ”、調香ノウハウで機能性を追求

 食品フレーバーには、ジンジャーやシナモン、胡椒などスパイス系ほか、ミント系、柑橘(シトラス)系、フルーツ系などさまざまなタイプがあり、製菓、清涼飲料、酒類、インスタント食品、レトルト食品、ペットフードなど幅広く使用されている。香料サプライヤーでは、用途別にフレーバーを調香し、それぞれの食品の「美味しさ」をサポート。食品衛生法上は「香料」のみの表示だが、数千種類に及ぶ香料成分の中から数十種類を組み合わせており、使用量は100万分の1ケタ台と極めて少ない。この日本の調香技術は、世界でもトップレベルとして認知され、日本の加工食品が「美味しい」と評価される要素になっている。

 

 健康食品における香料の活用は、主にDHA/EPAやニンニクなどの加工時に発生する独特の加熱香、発酵臭を矯正する「マスキング」、フルーツ感や果汁感など食品素材の持つ香りの強化や、香りの薄い素材の風味を増強する「エンハンス」が代表的だ。これらに加えて「美味しさ」を引き出す食品フレーバーの開発が差別化のカギになる。健食に着目する香料サプライヤーでは、エビデンスを備えたハーブ系香料や、「低糖」「低塩」「低脂肪」訴求の香料シリーズなどの提案を進めている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1731号(2022.1.5)で
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