東和薬品、三生医薬を完全子会社化

 東和薬品㈱(大阪府門真市)は12月17日、新たな健康関連事業・医薬品事業について説明会を開催、三生医薬を買収することを発表した。代表取締役社長の吉田逸郎氏は、「本日開催の当社取締役会において、三生医薬株式会社の全株式を取得し、完全子会社にすることを決議した。取得金額は約477億円。資金調達は金融機関からの借り入れで賄う。2022年2月末までに完了予定」と語った。なお、連結業績に与える影響は精査中で、今後開示すべき事項は確定次第公表予定という。

 

 同社は、2021年5月に策定した中期経営計画『PROACTIVEⅡ』を機に、ジェネリック医薬品をコア事業に、あらゆる健康関連事業の展開を目指し、健康維持・増進のための製品やさらなるラインアップ増加に取り組んでおり、2025年を目途に、地域社会創成の基盤となる健康情報プラットフォーム構築を目指している。「予防においては、特にサプリメントを含む健康食品が有効であり、この領域でスピーディーな開発力と高い技術力を有する三生医薬がグループに加わることで、健康食品においても一貫した事業戦略や同社ブランドの展開が図れるものと期待している」と強調した。

 

 買収における主な事業戦略は、ジェネリック医薬品に加えて他の健康関連の製品やサービスの展開とともに、両社の技術の融合による新たな技術イノベーションとその応用化など。「三生医薬の有する『ユニオーブ®』をはじめとする最先端の製剤・カプセル技術を高く評価している。東和薬品の製剤技術と融合することで、技術イノベーションと製品価値の創出を目指す」と結んだ。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1731号(2022.1.5)で
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