ASEANサプリメント規制、来秋目途に統合へ

 ASEAN10ヵ国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス)のサプリメント規制の統合が来秋にも完了する見通しだ。2004年以来進められてきたサプリメント規制の枠組みについて、ASEANヘルスサプリメント協会連合会(AAHSA)のまとめた骨格への協定合意、および日ASEAN協力や日ASEAN首脳会議などの会合が進み、実施義務付けが現実味を帯びてくる中、ASEAN各国では現在、法制度への組み入れ作業を進めている。
 

 サプリメント規制の枠組みとしては、「ネガティブリスト(使用禁止成分)」「添加剤と賦形剤のポジティブリスト」「汚染物質の限度」「伝達性海綿状脳症(TSE)のリスクの最小化」「安全性試験の要件」「安全性実証のための要件」「クレームとその根拠」「GMPの要件」「製品のラベル表示要件」「ビタミンとミネラルの最大使用レベル」の10分野の技術的要件がASEAN協定の付属書に示されている。

 

 AAHSAによると、ASEANのサプリメント市場は現在の69.2億米ドルから、2026年までに106億米ドル、年成長率5.6%が予測されている(Fortune Business Insights2020)。現地で日本のサプリメントはまだまだ少ないが、「メイドインジャパン」ブランドへの信頼は厚く、今後、発展の余地がある。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1730号(2021.12.15)で
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