連載【大使館・貿易機関に聞く 話題の健康食品素材・製品】 ドイツ

 「実は、ドイツは健康食品原料の主要生産地で、多様な素材が充実している“健康食品大国”なのです」と解説するのは、ドイツ農産品・食品振興普及日本事務所の担当者。ドイツでは伝統的に食生活の中に、健康食品が取り入れられている。ケールやビーツは日常の料理で利用され、「スーパーフード」と呼ばれる素材も普及が進む。サジー(シーバックソーン)はグミ科の落葉低木の実で、レモンよりも多くのビタミンCを含有。アスパラギン酸をはじめとしたアミノ酸、亜鉛、鉄分といったミネラル、オメガ7系脂肪酸にも富み、ドイツでは昔からジュース、オイル、お茶として消費されているという。

 

 ドイツでは、伝統的にフルーツティーやハーブティーを健康のために飲む習慣があり、「膀胱に良い」とされるイラクサのお茶、リラックス効果や安眠効果があるカモミールティーなどが利用され、日本向けにも輸出されている。こうしたドイツ発のハーブやフルーツを目的別にミックスしたお茶も輸出先で人気が高まり、良い眠りに誘う「グッドナイト・ティー」、活力を引き出す「エナジー・ティー」など様々な種類が提案されている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1729号(2021.12.1)で
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