“ぴんぴんキラリ”人生には、八健伝と放射線が有効(高田氏)

 NPO法人がんコントロール協会(東京都千代田区)主催の「第27回統合医療コンベンション」が11月13~14日、オンラインと都内会場で同時開催された。2日間で帯津良一医師や白川太郎医師など統合医療分野で活躍する医師や医学博士12人による講演が行われた。海外の医師も録画映像で参加した。

 

 13日に登壇した札幌医科大学名誉教授で医学物理・核放射線防護を専門とする高田純氏は、「八健伝と放射線 ̶和の生活にみる究極の健康と長寿の秘訣̶」と題し講演。高田氏は、幸福寿命を実現する“ぴんぴんキラリ”と生き抜くことが重要とし、世界一の健康を実現している日本人の生活環境に触れ、水・太陽・食・動・静・陰陽・和・文明―― の8つを「八健伝」として解説。水資源(水)が豊富な日本では山海の幸(食)に恵まれ、仕事やスポーツに勤しみ(太陽・動・陽)、入浴文化を持つことで質の高い睡眠を得て(静・陰)、家族団らんや地域・社会の繋がり(和)を尊ぶ生活を挙げた。

 

 最後に高田氏は、①病気や故障に早めに気付く早期発見、②専門医の診断を受ける、③適切な治療を早期に受けることが重要とした。なかでも核放射線診断、切らずに治す核放射線治療の有効性を紹介。ヒトと放射線の関係について、微弱な放射線はホルミシス効果と呼ばれ、長寿に寄与する点、ラジウムパウダー入りクリームの塗布による皮膚への有用性を紹介。「ヒトは放射線なしでは生きられない」と述べ、八健伝の最後として、文明の進歩を理解し、適切な医療を受けることが、「免疫力の高い状態を維持して幸福に生きる鍵だ」と述べた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1729号(2021.12.1)で
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