アリババグループ、中国「独身の日」セール 流通総額9兆円超

 中国ネット通販大手のアリババグループは、11月1~11日に開催された『天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル』(通称:独身の日セール)の流通総額が約9兆6,173億円に達したと発表した。参加ブランド数は、過去最高となる約29万件。海外ブランドは約3万件に達し、その内2,800ブランドが初出品だった。海外から中国の消費者に商品を販売するための越境ECプラットフォーム『T モール・グローバル』には、130万品以上の新商品が登場。同社は、「ダイナミックな中国経済を反映し、安定した質の高い成長を実現した」としている。

 

 昨年に引き続き、ファンケル、新日本製薬、ポーラ、明治、資生堂など日本企業の出品も数多く見られ、日本からの輸出商品量は、前年比286%まで増加。美容・化粧品、ヘルスケア、食品、育児・ベビー用品などの分野が出品数を増やした。同グループのアジアマーケット事業開拓リーダーの趙戈氏は、「中国市場における本年の一大トレンドは“健康志向”。同分野で先陣を切っているのは、日本企業だ。特に日本の大手健康食品メーカーや一般用医薬品(OTC)メーカーは、いち早く中国人消費者の需要を掴み、『Tモール・グローバル』で売上を伸ばしている」と話す。ヘルスケア分野においては、食品だけではなく額式体温計、スマート血糖値計・血圧計など自身の健康状態・体調を可視化するための測定デバイスの売上が倍増した。つづく

 

 

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