「ビタミンK2」で国際シンポジウム

 「第1回 国際ビタミンK2シンポジウム」(主催:ビタミンK2研究会)が10月7日、都内会場で開催され、ビタミンK2の機能性などに関する発表が行われた。シンポジウムでは、東北大学大学院教授の白川仁氏が「我が国におけるビタミンK2研究の進展と新たな健康機能性」と題し、ビタミンK2研究のこれまでの知見を説明。また、同氏らの研究で明らかになった抗炎症作用、ホルモン増強作用について解説した。「ビタミンKの誘導体化による新規生理活性物質の検索」には、芝浦工業大学教授の須原義智氏が登壇。ビタミンKの誘導体を作成することで、脳神経前駆細胞のニューロンへの分化誘導など、活性を高める研究について紹介した。J-オイルミルズフードデザインセンターの佐藤俊郎氏は、骨密度を高めるなどビタミンK2の健康機能について講演した。「ビタミンK2補給の糖尿病に対する影響とそのメカニズム」に登壇したハルビン医科大学教授の李頴氏は、102人の糖尿病患者を対象に実施したビタミンK2サプリメント摂取のランダム化比較試験を紹介。介入群では、糖化ヘモグロビン、空腹時血糖値、空腹時インスリンなどが有意に低下するなど、「ビタミンK2の補給が糖尿病の様々な体謝指標に有益な結果をもたらすことを示した」とした。また、腸内フローラの恒常性が改善されたことにも言及した。つづく

 

 

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