連載【自然食品店・オーガニック専門店の戦略】 ㈱マッシュビューティラボ 取締役副社長 椋林裕貴氏

 ㈱マッシュビューティラボ(東京都千代田区)が展開するBiople by Cosmekitchen は、“オーガニックがもっと身近なものであることを実感してほしい”という想いのもと、国内外からセレクトしたナチュラル&オーガニックアイテムを販売している。「自然界と共存しているという心の充足“ウェルビーイング”こそが今後求められていく」と語る取締役副社長の椋林裕貴氏に話を聞いた。

 

―― 店舗運営で心がけていることは?

 

 「オーガニックライフの素晴らしさを伝えたい」。そのためには顧客と接するスタッフがいきいきと働ける環境づくりが必要です。例えばタンブラーを売ることによってペットボトル削減に寄与することができます。量り売りは、“必要な分量だけ購入する”という考え方の発信となります。こうした取り組みはスタッフにとって「私たちはゴミ削減に貢献するショップで働いている」という自尊心や自己肯定感を高めることにつながります。来店客にとっては、「あの店員からポジティブを得たい」「コミュニケーションをとりたい」という次回の来店動機にもつながり、リピート率向上や売上にも良い影響を与えています。

 

 品揃えについて、私たちは「よりよい暮らしにつながるもの。日本の社会になければならないもの」といった提案型のマーチャンダイジングをベースにしています。例えば、CBDは国内でもいち早く取り扱いを開始。「今売れないかもしれないけど、CBDのある暮らしを提案したい」という想いのもと、2016年からナチュラルオーガニックなCBD製品を多く取り揃えてきました。現在では14ブランド74商品を取り扱い、“CBDといえばビープル”というイメージが定着しています。つづく

 

詳しくは健康産業新聞1724号(2021.9.15)で
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