2021年1~6月分、化粧品統計まとまる

 経済産業省が8月16日に発表した「生産動態統計」の2021年6月分確報値を下に、今年1~6月の国内化粧品販売金額を合算した結果、6,237億337万円(前年同期比88.4%)となり、2期連続で2ケタ減だった。類別では、「香水・オーデコロン」が18億9,507万円(同102.9%)、「頭髪用化粧品」が1,748億821万円(同100%)、「皮膚用化粧品」が2,990億7,403万円(同85.1%)、「仕上用化粧品」が1,005億3,974万円(同83.2%)、「特殊用途化粧品」が473億8,632万円(同84.1%)となった。

 

 国内化粧品市場は新型コロナ禍の影響で、引き続き厳しい環境が続いているが、今年1~3月期の数字と比較して、マイナス幅が減少しつつあることがうかがえる。なかでも新型コロナ禍で売上が激減した仕上用化粧品は、今年4~6月期は前年同期比で同101.1%と、前年同期を上回った。「アイメークアップ」同123.1%、「まゆ墨・まつ毛化粧料」同113.5%などが伸長。「口紅」は同90.9%だったが、減少率は低下しており、下期の回復に期待される。

 

 一方、日本化粧品輸入協会(東京都港区)が8月5日に発表した今年1~6月の化粧品輸入実績は、1,362.9億円(前年同期比111.1%)となり、前年同期を上回った。類別では、「香水・オーデコロン類」が97.9億円(同90.7%)、「カラーメーキャップ類」が192.1億円(同102.9%)、「ベースメーキャップ類」が134.3億円(同106.7%)、「皮膚用化粧品類(ボディ含む)」が490.3億円(同115.9%)、「頭髪用化粧品類」が238.8億円(同103.6%)となった。カラーメーキャップ類が前年同期比を上回ったものの、アイメーキャップ類(同141.1%)、ネールズ類(同129.2%)の好調とは逆に、口紅類(同62.3%)は依然として厳しい環境にあることがうかがえた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1723号(2021.9.1)で
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