連載【ECビジネス入門塾④】 悪質ASPの甘い言葉にご用心、表示責任は広告主へ

 ネットで物を売る時にアフィリエイトは、便利なツールだ。成果報酬型なのでビジネスの初期段階でも広告費を捻出しやすく、多くの通販メーカーが仲介事業者(ASP)と契約している。ただ一部では、虚偽誇大なアフィリエイト広告も見られ、摘発されるケースも少なくない。(一社)日本アフィリエイト協議会・代表理事の笠井北斗氏に話を聞いた。

 

── どのような相談が多いか?

 

 当協議会には、虚偽過大広告、定期購入トラブルの相談が多く寄せられている。SNSや動画などに表示される広告をクリックすると、漫画や体験談が表示され、「お医者さんも推薦するダイエットサプリ」「毛穴が消える」というように宣伝される。初回ですぐに解約できるという宣伝文句を見て、申し込んだが全く効果がなく解約もできないというような話は、非常に多い。

 

── ASPと契約する際の注意点は?

 

 信頼できるパートナーを選ぶこと、この一言に尽きる。意図的に虚偽誇大な表示を行うASPは、全体の5%ほど。彼らは「御社では謳えない効果効能について宣伝できる」「御社が出せないような広告をSNSに流せば利益がでる」などの甘い提案をしてくる。こういう違法な提案に乗ってしまい、広告主の意に反した所でトラブルに巻き込まれてしまうことは少なくない。法律ではアフィリエイト広告の表示内容については、広告主の責任となる。厳しい言い方だが、これは自業自得だ。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1723号(2021.9.1)で
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