特集【α-GPC/HMB-Ca】 進むコリン不足にα-GPC

 リン脂質の構成成分として脳神経系や血液、骨髄、肝臓、胃腸など、細胞組織膜に多く含まれている栄養素コリン。米国では必須栄養素に指定されるほど重要な栄養成分だが、現在世界的にコリン不足の傾向にあるという。こうした状況を背景にスポットを浴びているのがα-GPC だ。海外のリサーチ会社の調査では、コリン補給剤として利用されるα-GPC の世界市場規模は、2015 年の約8億ドルから、2027 年には13億ドルに成長すると予測。世界的に注目の成分となっている。

 

 一方でHMB-Caにも大きな期待が寄せられている。コロナ禍で慢性化する運動不足を要因に、筋肉の低下が進行。いわゆる“コロナフレイル”が到来すると言われている。運動不足解消や、筋肉維持・向上を目的にトレーニングをはじめる人の割合は増えており、プロテインの摂取はすっかりと定着した。これに加え、プロテインの+α素材として、筋肉への有効性を持つHMB-Caへ注目が集まっている。HMB-Caは機能性表示食品として受理実績もあり、ロコモ、サルコペニア、コロナフレイル対策としてさらなる利用促進が期待される。2010 年に食薬区分改正により食品利用が開始された両成分。国内市場定着に向け、ターニングポイントを迎えている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1721号(2021.8.4)で
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