矢野経済研究所、2020年度化粧品受託製造市場は 3,140億円(前年度比93.7%)

 ㈱矢野経済研究所が7月20日に発表した2020年度の化粧品受託製造市場規模は、前年度比93.7%の3,140億円となった。同社によると、2019年度までの市場拡大の要因として、①改正薬事法施行による国内化粧品受託製造市場の活性化、②インバウンド(訪日外国人)による日本製化粧品消費の増加、③海外現地消費者向けの日本製化粧品販売ビジネス=アウトバウンド(越境ECを含む)需要拡大が挙げられるとしている。

 

 一方で、2019年度後半には、同年1月の「中華人民共和国電子商務法(EC法)」施行を主要因としたインバウンド需要減速の顕在化、さらには2020年から続く新型コロナウイルス感染症による国内経済と消費の大幅な落ち込みとインバウンド需要の消失により、国内外での化粧品需要は大きく落ち込むこととなり、化粧品受託製造市場も一転、減少トレンドに転じているとしている。2021年度の化粧品受託製造市場規模(事業者売上高ベース)は、前年から続く新型コロナウイルス感染症の影響により、前年度比94.7%の2,975億円に減少すると予測している。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1721号(2021.8.4)で
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