【トピックス②】 デリケートゾーンの悩み 適切な相談・ケアにつながっていない?
東京大学医学部産婦人科学教室の原田美由紀准教授は7月13日、都内のイベントで、女性特有の悩みと膣内フローラの関係について講演した。20〜50代の全国の女性1,000人を対象にした調査によると、1度でも「デリケートゾーンに悩みを感じたことがある人」が87%におよぶ一方、「悩みがあっても相談したことはない人」は77.5%にのぼるという。悩みがあっても適切なケアにつながっていない実態が明らかになった。デリケートゾーンの悩みの内容は多い順に「かゆみ」(72.2%)、「におい」(44.1%)、「ムレ」(39.9%)となった。
原田氏は「膣内フローラ」のバランスの重要性について解説。乳酸菌などの善玉菌が優勢な場合は膣内が弱酸性に保たれ悪玉菌の侵入を防ぐが、過剰な洗浄、ストレス、ホルモンバランス、抗生物質の服用などで膣内フローラのバランスが乱れると、大腸菌、カンジタ菌などの悪玉菌が繁殖し、おりものの変化、臭い、かゆみなどのトラブルの原因となるという。効果のある菌による、適切なプロバイオティクスを活用することで膣内フローラの正常化をサポートすることができるとしている。つづく
詳しくは健康産業新聞1720号(2021.7.21)で
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