【インタビュー】 日本オーソモレキュラー医学会代表理事 柳澤 厚生氏
近年、日本の医療機関でもサプリメントを処方するケースが増えてきた。自由診療が進みこの傾向は今後も増加するとみられている。各国の医師と連携を取る日本オーソモレキュラー医学会の代表理事である柳澤氏に医療現場のサプリ事情や日本の医療・健康産業界の課題をどのように捉えているのか、話を聴いた。
――医療現場でのサプリメント活用について
かつての医学部生は、栄養学について体系立てて教わってこなかったため、多くの医師はビタミン・ミネラルなどのサプリ療法を軽視しがちだった。しかし、近年は保険診療の限界と新型コロナウイルスの影響から予防医学の重要性が浸透した。少ない人数で多くの患者さんを診なければならないことも相まって医療用サプリの重要性が高まってきたことは間違いない。CBDやNMNなど海外で論文発表があり人気のある素材に対して自由診療で取り扱う医師が増えてきたことは新しい動きだ。エビデンスがあり効果効能を伝えられる医師が取り扱うサプリが増えれば市場活性化にも繋がる。医療の目的は治療だけでなく予防することも重要な要素。クリニックを未病の情報発信地として活用できればと考えている。
――患者のサプリについての声や変化は
インターネットの情報により患者さんのサプリの選択動向が変わってきた。また、サプリについて知識がついてくると、アマゾン、あるいはアメリカのiHerbから個人輸入をする患者さんも多い。その理由としてラインナップの多さ、内容成分量の多さ、そして価格の安さである。つづく
詳しくは健康産業新聞1720号(2021.7.21)で
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