【有識者インタビュー】 帝京平成大学薬学部 井手口 直子教授
――CBDの効果、その特長について
私達の身体には、エンドカンナビノイドシステム(ECS)と呼ばれる神経伝達機能が備わっている。ECSは脳幹を除く中枢神経系と末梢神経系全体と肺や肝臓などの臓器ほか体中に存在しており、特に脳に多いことが分かっている。ECSの機能バランスが崩れると、体調不良が生じ、様々な疾患につながっていく。大麻には含まれるTHC(テトラヒドロカンナビオール)は体に入ると、ECS内で神経伝達の調整を担っているCB1という受容体と強く結合して、影響を与える。高揚感や陶酔感などの精神作用を引き起こされるのはこのためだ。一方で、CBDはこの受容体との親和性が弱いため、神経伝達物質を正常に伝達させ、THCの働きを抑えることがわかっている。よってCBDはECSを正常化し、身体の調子を整えることが期待できるのだ。また脳血管と脳細胞の間にある血液脳関門(BBB)を通過することができる為、脳のECSに直接、働きかけることが可能だ。つづく
詳しくは健康産業新聞1720号(2021.7.21)で
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