連載【初めての越境EC②】 規制に詳しいパートナー選定を

 中国でのEC販売をはじめる方法として、現地法人を設立して自社ECサイトを開設する方法がある。ECサイトの立ち上げ、プロモーション、現地法人の開設費用が掛かるため、初期投資は大きくなるが物流コストが安く、自社のブランド力とプロモーションで大きな成果を目指すことができる。一方、自社サイトの立ち上げを行う代わりに中国国内のECプラットフォームに出店する方法がある。中国への越境ECではアリババグループが運営するT-MALLグローバル(国際天猫)やテンセントグループが運営するジンドン(京東)に出店する企業が多くみられる。

 

 ECプラットフォームでの販売には主に2つの方法がある。1つはECプラットフォームに自社で出店を行う方法だ。この場合はプラットフォームの出店料がかかり、中国語での商品案内ページの作成はもちろん、問い合わせに対応するスタッフが必要となる。言語のハードルは高くなり、長期的な視野で中国市場を開拓する際に用いられることが多い。2つ目の方法として、日本国内の中国越境EC出店支援代行会社を利用する方法がある。ECプラットフォームの出店支援会社のストア内で商品販売を行う。初期費用は商品案内のページデザイン費などで、比較的低予算で実現できる。ただし月額の利用料や販売手数料が必要となることが多く、販売価格を上げなければ利益を確保しづらい。また、商品が消費者の目にとまるかどうかは、提携するECプラットフォーム内のストアの集客力にかかってくることも特徴だ。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1719号(2021.7.7)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら