【健食受託調査①】 21年上期 新型コロナの影響、「悪影響」は56%

 今年上期の新型コロナに伴う影響について聞いた結果、昨年調査とほぼ同じ56%が「悪影響があった」と回答した。製造現場では、3密回避による製造稼働率の低下や、輸入原料の入荷遅延、マスクや手袋など衛生用品の品薄などを挙げる回答が目立った。具体的には「出社制限、工場間移動制限などで生産稼働率が低くなった」「コロナの影響により現地立ち合いができず、生産が延期になるケースがあった」「天産物ゆえ在庫確保に苦慮した」「輸出入の規制が多く、国内に原料が入りにくくなった」「衛生用、使い捨てマスク等の値上がりで経費が膨らんだ」「工場用手袋の値段が3 倍以上に跳ね上がった」などのコメントが寄せられた。

 

 販売面では、度重なる緊急事態宣言による移動制限から、営業活動に影響が出た回答が多かった。直接面談できない時期が続き、新規顧客の開拓に加え、既存顧客とのコミュニケーションにも影響が生じているようだ。また、インバウンドの消滅のほか、「小売店舗向け商品が止まった」「ウコン関連製品の受注が激減した」「主要取引先である訪問販売や対面販売に制限がかかり、イベントなどもなくなったことから大幅な売上減となった」「通販ルートは新製品開発の案件が増えたが、訪販・宣講販ルート向けに進めてきた商品開発などは一部ペンディングされた」など販売チャネルによる売上減を挙げる回答も目立った。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1718号(2021.6.16)で
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