【トピックス】 運動不足がコロナ重症化リスクを高める

 米国カリフォルニア州カイザーパーマネント医療センター、ロバート・サリス氏らの研究によると、運動不足が常態化している人が新型コロナウイルスに感染すると、より重症化しやすく、死亡リスクも高いことがわかった。研究成果は、医学誌『British Journal of Sports Medicine』のオンライン版に掲載された。

 

 研究は、被験者4万8,440人を対象に、運動と新型コロナウイルス(COVID-19)のリスクに関する大規模調査。2020年1月1日から2020年10月21日までの期間、COVID-19検査で診断が陽性であった18歳以上の被験者4万8,440人に、日常の一定の活動(定期的な運動)の有無と、入院率、集中治療室(ICU)の入院、死亡率を検討したもの。

 

 その結果、新型コロナウイルス感染拡大以前2年の間に、運動不足が常態化していた患者では、運動を継続的に行ってきた患者と比べ、新型コロナウイルス感染後入院が必要となる割合が2.26倍、重症化し集中治療室での治療が必要となる割合が1.73倍、さらに死亡リスクの割合では1.32倍高いことがわかった。ロバート氏によると「運動ガイドラインの基準を満たした運動を続けていた人は、新型コロナ感染後も重症化リスクが低いことが明らかになった。運動不足は新型コロナを重症化させる強い危険因子であることが示唆された」としている。

 

 

詳しくは健康産業新聞1717号(2021.6.2)で
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