【話題追跡】 経産省と粧工連、「化粧品産業ビジョン」策定

 経済産業省は4月26日、産学官による初の「化粧品産業ビジョン」を策定。ビジョンによると、2019年における世界の化粧品市場規模は約46.5兆円。日本市場は約3.8兆円で、米国(約8.5兆円)、中国(約6.2兆円)に次いで世界第3位。だが、足元はコロナによってインバウンド需要の消失や、外出自粛による国内需要の減少などで厳しい状況にある。また、欧州での化粧品に対する環境規制の厳格化や、SDGsの高まりを踏まえた対応なども求められ、さらに韓国・中国のメーカーの台頭でグローバル競争も激化しつつあるなど、特にアジア市場におけるグローバルな競争が激化しつつあると指摘している。

 

 専業と兼業の状況については、国内化粧品関連企業の売上高上位55社のうち、専業は35社、兼業は20社と専業が6割以上を占めた。兼業企業は、「トイレタリーや医薬品、機能性食品等の事業を行っている企業が多い」という。ビジョンでは19年の売上高をもとにした国内市場のメーカーシェアをまとめており、トップは資生堂グループ。市場は売上高上位企業10社で5割を締め、残りの5割の市場は2,990社(推計)によって形成。2019年度の国内化粧品受託製造市場は3,352億円。近年拡大しており、「OEM企業の存在も大きい」としている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1716号(2021.5.19)で
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