【トピックス①】 注目のカプセル

●HPMCカプセル
 植物性カプセルの一種。プセル皮膜の含有水分量が少ないため、乾燥による割れ、高温・高湿での変色などが起こらない。健食素材の安定性を高めることができるカプセルとして需要が伸びている。日本では、2007年2月に一般食品での使用が認められた。

 

●液体充填カプセルインカプセル
 あらかじめ充填された小さなカプセルを別の液体充填カプセルに挿入した2層カプセル。ロンザ社傘下のカプスゲル・ジャパンが提供。段階的な崩壊による継続的作用効果はもとより、配合禁忌の防止、水分による劣化のリスクがある原料を内側のカプセルに入れ、外側の成分で湿気から保護するような処方設計が可能。

 

●植物性ソフトカプセル
 海藻など植物由来原料を利用した皮膜で構成。ゼラチンと同様の強度や経時安定性のほか、崩壊遅延防止効果も有する。この分野で圧倒的シェアを持つキャタレント・ジャパンが2007年4月に動物成分に由来しない日本初のカプセル製剤として特許登録。

 

●シームレスカプセル
 界面張力によって球形になる液体の性質を利用して製造する継ぎ目のないソフトカプセルの一種。カプセルの大きさを自由に設定でき、皮膜の厚さや硬さも幅広く選択できるため、粉末・顆粒からカプセル・錠剤、さらにはグミ・ガムなどに混合・配合する形で利用されている。

 

●ナノカプセル化技術
 金秀バイオが国立研究開発法人・産業技術総合研究所と「食品素材のナノカプセル化技術」として共同開発した特許技術。ナノサイズでのカプセル調剤およびカプセル内への有効成分の封入を同時に実現。

 

 

詳しくは健康産業新聞1713号(2021.4.7)で
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