【DATA BOX】 睡眠の質低下により、新型コロナ感染率が上昇
㈱ブレインスリープが実施したオンライン調査の結果、新型コロナ感染の疑いがあった人について睡眠の質が低下していること、特に睡眠時無呼吸症候群の患者である比率が高いことを示唆する結果が出た。調査は今年1月、全国47都道府県の1万人を対象に実施。睡眠習慣や睡眠の質をスコア化するために同社が作成した『睡眠偏差値®』を測定するための質問事項に加えて、コロナの罹患に関連する質問事項について回答を求めた。
調査の結果、2020年1月~2021年1月末の期間、風邪・インフルエンザ・新型コロナにより体調不良があったと回答した人と、そうでなかった人で睡眠偏差値を比較すると、体調不良を感じた人の方が有意に睡眠偏差値が低い結果となった。特に、新型コロナの疑いがあった人、その中でもホテル療養を行った人の睡眠偏差値がとりわけ低い結果となった。
新型コロナの疑いによりホテル療養を行った人について、詳細な分析を行った結果、「睡眠時無呼吸症候群の治療を過去もしくは現在において受けたことがある」との回答が42%に上ることがわかった。この比率は、そうでない人の場合の3%と非比べると極めて高い比率であり、新型コロナ感染疑い者において睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方の割合が高いことを示唆している。
今回の結果から、同社では、新型コロナの感染疑いがあった人については、その一因として、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある人が非常に多く、それが睡眠習慣や生活習慣の乱れに起因し、免疫力低下を引き起こした可能性が考えられるとしている。