別冊特別企画【乳酸菌/ビフィズス菌/乳酸菌生産物質】 市場は新ステージへ

 長引く新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、免疫への関心が高まっている。昨年には「免疫機能を維持する」旨を表示する乳酸菌が登場するなど、免疫へ働きかける素材として乳酸菌やビフィズス菌のニーズは一層高まっている。昨年12月に本紙が全国の健康食品受託製造企業88社を対象に実施した最新アンケート調査では、4年連続で乳酸菌が人気受注素材トップに。2位以下を大きく突き放して独走をしている。乳酸菌ブームに加えて新型コロナウイルスによる新たなニーズにより、市場はコロナ禍でも順調に拡大している。

 

 乳酸菌やビフィズス菌を機能性関与成分とした機能性表示食品は283品となった。主力テーマとなる「腸内環境改善」や「便通改善」などの整腸作用領域に加え、「体脂肪低減」「内臓脂肪低減」「BMI改善」などの抗肥満・抗メタボ領域で数を伸ばしている。新しいテーマでは「肌の潤い維持」「ハウスダストによる鼻の不快感軽減」「ストレスの軽減」「食後の胃の負担を和らげる」といった表示に加え、「歩行機能の向上」や「紫外線刺激から肌を保護する」など、バリエーションが広がっている。

 

 さらに今年に入り、女性の「膣内環境を良好にし、膣内の調子を整える」を表示する商品も登場。菌株が持つ独自の機能性を際立たせた商品開発が活発化している。ニューノーマル時代に求められる菌株選びの重要性はさらに高まると予想され、乳酸菌を取り巻く環境は新たなステージへの突入した。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1712B号(2021.3.17)で
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