「東京栄養サミット2021」コミットメント表明へ、企業の参画呼びかけ

 食品産業センターは3月1日、オンラインセミナー「東京栄養サミット2021に向けて~コミットメント作成への取組み~」を開催した。「栄養サミット」はオリンピック開催の機会を利用し、栄養改善に向けた国際的機運を高めることを目的に開催されるサミット。2012年開催のロンドン・オリンピックの最終日に英国キャメロン首相(当時)が主催した「飢餓サミット」を機に、翌2013年に「栄養サミット」がロンドンで初開催され、英首相、ブラジル大統領、アイルランド首相(EU議長国)などが出席。2016年開催のリオ・オリンピック(ブラジル)の機会にも開催されている。「東京栄養サミット2021」はオリンピック開催後12月に開催される予定。

 

 「東京栄養サミット2021」では、あらゆるステークホルダーが現状を見直し、今後の効果的な取組みを発表することが予
定されている。企業や学術機関、民間の団体等が「コミットメント(誓約)」を表明し、参画することが呼びかけられており、今回のセミナーではコミットメントの作成について解説が行われた。

 

 外務省国際協力局国際保健政策室の稲岡恵美氏は、コミットメントの作成方法や企業が取り組む方向性のアイデア例について講演した。作成方法については「コミットメント作成ガイド」が用意されており、具体的で測定可能、達成期限を明記することなどが求められるという。企業が取り組む方向性のアイデアとしては「価格上昇を避けた栄養強化食品の製造促進」「低価格で安全、栄養価の高い食品を販売するための技術支援」といった例を挙げた。

 

 コミットメントは開催概ね1ヵ月前までに登録フォームで募集するとしている。「SDGsへの関心が高まるなか、企業が社会の要請に応えていくことを表明するツールとして、東京栄養サミットを活用して欲しい」としている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1712号(2021.3.17)で
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