「機能性表示食品」上市数が増加、20年発売新商品の45%に

 健康産業速報が行った独自集計で、2020年に発売された健康食品・保健機能食品の45%が機能性表示食品だったことがわかった。機能性表示食品が全体に占める割合は16~18年は3割ほどで推移していたが、19年、20年と増加。一般食品や健康食品を機能性表示食品としてブラッシュアップするケースが目立っている。

 

 調査はプレスリリースされた健康食品・保健機能食品の新商品(リニューアル含む)を中心に集計。このため大半は大手企業のものとなっており、特に発売を告知していないものなど、調査対象外の商品がある。なお「健康食品」は、機能性素材を1つ以上配合し、何らかの健康に関する訴求を行っているものが対象で、サプリメント剤型だけでなく、ヨーグルトや清涼飲料水など一般食品を含む。

 

 その結果、2020年に発売された新商品数は409品で前年比3.5%減。緊急事態宣言中の新商品上市数が伸び悩んだが、下期に発売数が増えた。機能性表示食品は44.7%。前年から3.9ポイント増えた。機能性表示で最も多かったのは、「血糖値+中性脂肪」「糖+脂肪」などの複数表示を行うもので、183品中36品。以下、「脂肪系」「肌」と続く。機能性表示食品の剤型は錠剤やソフトカプセルなどサプリメントのほか、飲料、ガム、ゼリー、パン、生鮮食品など多岐にわたる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1710号(2021.2.17)で
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