オリコン調査、フィットネスクラブ 退会理由は「コロナの影響」が最多に

 ㈱oriconME(東京都港区)は1月7日、新型コロナウイルスの影響下におけるスポーツジム・フィットネスクラブの利用実態調査の結果を発表した。調査は昨年11月2日~6日の間、3年以内にフィットネスクラブに通ったことのある全国の18~84歳の男女を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施。「現在通っている人」3,356人、「新型コロナウイルスの影響による利用中止者・休会者」674人、「それ以前~3年以内退会者」1,176人の計5,206人から回答を得た。


 現利用者、新型コロナウイルスの影響による利用中止者・休会者、3年以内の退会者ごとに、従事している業態についてまとめた結果、男性は「官公庁・自治体・公共団体」「製造業(その他)」「ソフトウェア・情報サービス業」「運送・輸送業」、女性は「学校・教育産業」「医療業」「サービス業(その他)」「官公庁・自治体・公共団体」が多かった。中止者では、男性が「ソフトウェア・情報サービス業」「電気通信業」などIT関連が多い。女性は「医療業」が中止者・退会者で、退会者では「福祉関連業」の割合も高く、周囲からまたは周囲への感染リスクを回避した中止・退会である可能性がうかがえた。
 

 退会理由(複数回答、上位10項目)では、「新型コロナウイルスの影響があったから」が最も多く、男女とも1年以内退会者の4割以上が回答。また、男性の退会者は女性と比べ「お金が思ったよりかかった」「利用できるお金がなくなった」というコスト面の割合が、やや高い傾向にあった。現利用者の利用頻度を週4回以上の高頻度の割合で比較した結果、営業再開後は営業自粛(臨時休業)前に比べて男女ともに低い状況となった。男性中止者の利用頻度では、退会者よりも低く、週4回以上の割合は、女性中止者と比べても10ポイント以上低くなっており、これまで低頻度で利用していた男性の施設離れがうかがえた。

 

 現利用者の継続意向は男女とも高く、「とても利用し続けたい」「まあ利用し続けたい」の合計がほぼ全員を占めた。また、コロナ中止者・3年以内退会者に再度利用したいかを聞いた結果、中止者の再利用意向は男性91.8%、女性85.8%と高く、3年以内退会者の内、コロナの影響で退会した人の意向も7割以上となった。

 

 

詳しくは健康産業新聞1709号(2021.2.3)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら