【トクホ】 4年連続減少、市場規模6,300億円に

 2020年のトクホ市場は、6,300億円(前年比1.6%減)となった。機能性表示食品が増加する中、昨年の表示許可件数は10品で4年連続減少し、“トクホ離れ”に歯止めがかからない状況に。市場全体では、天候不順やコロナ禍が長期化し、店販チャネルの販売が振るわず、トクホ飲料が苦戦した。

 

 ヘルスクレームの範囲が広く事業展開しやすい機能性表示食品の飲料が増えた一方、トクホ飲料の話題となる製品が少なかったことも要因になっている。各社、商品ブランドの強化や、SNSを活用した新サービスなどで、継続利用を促す販促活動に力を注ぐ。

 

 乳製品トクホは、コロナ禍で消費者の自己防衛意識が一層高まったことに加え、家庭内消費が増え、明治、森永乳業、雪印メグミルクの大手3社ともヨーグルト商品の販売量は前年を上回った。一方、消費者庁では、疾病リスク低減表示の拡大・拡充に向けた検討会を開始。機能性表示食品とは異なる領域だけにどのように運用していくのか今後の展開が注目される。つづく

 

 

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