【2020年健食市場】 2%増の1兆2,740億円、過去最高に迫る

 マスク不足、インバウンド激減、「GoTo」の方針転換など、コロナ禍によって大混乱に陥った2020年。一方でコロナは、健康維持の重要性について改めて気づかせるきっかけとなり、人々が節約志向を強める中で、健康食品が脚光を浴びた。

 

 総務省家計調査では、20年1~10月のサプリメント支出は前年同期比11%増。特に通販需要が急伸し、20年1~10月の健食ネット通販支出は18%増となった。ドラッグストアではインバウンド減の影響を青汁やプロテイン、ビタミンサプリメントなどが補った。百貨店や訪販等が打撃を被るなどチャネルによって明暗は分かれたものの、本紙の集計で、20年の健康食品市場は前年比2.3%増の1兆2,740億円となった。過去最高額だった05年の1兆2,850億円に次ぐ水準。

 

 海外では日本を上回る増加率となった国も複数あり、世界市場は15兆円超に拡大。健康食品は人々の健康維持に役立つだけでなく、経済面からも今後に期待できる産業として、存在感を示している。つづく

 

 

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