【連載】 「自然食品店・オーガニック専門店の戦略」 ビオセボン・ジャポン㈱

 ビオセボン・ジャポン㈱(東京都中央区)は、オーガニック製品を軸に健康志向やヴィーガンなど様々なニーズに対応している。今月6日には、神奈川県川崎市に21号店目となる「武蔵小杉店」をオープン。環境配慮をテーマとした取り組みにも着手している。「オーガニックを“日常”に」と語る同社マーケティング部・部長の枝川和佳子氏に話を聞いた。

 

―― 日本のオーガニック市場について


 海外ではオーガニック商品(非食品も含めて)が一通り揃う店舗が多数あるのに対し、日本にはそうした店舗が少ない現状があります。近年では日本に居住する外国人や海外に居住していた日本人が帰国したりなど、人の動きがボーダレス化しており、海外で一般化しているオーガニック食品が日本ではあまり見かけないことに疑問を持つ人も増えています。2021年に予定されている東京オリンピック・パラリンピックの開催はオーガニック普及へのチャンスです。来年が国内市場の大きな転機となることを期待しています。

 

―― 今後注力していくことは?


 オーガニックを“日常使い”にすることです。そのための施策として、チルド食品や加工食品などの簡便食をオーガニック素材で増やすこと、そして販売チャネルの拡大を図っていくこと。この2点を掲げて日々取り組んでいます。㈱風と光と共同開発したヴィーガンラーメン『有機ヴィーガン醤油ラーメン』は、オーガニック認証も取得しており、発売以来SNSで話題となっています。

 

 当社の既存店の売上高は、旗艦店の麻布十番店が前年同月比1.5倍程度、富ヶ谷店は1.8倍程度と好調に推移しています。今後の出店については、東京都・神奈川県エリアを中心に、年に7店舗程度の出店ペースを維持していきたいと考えています。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1704号(2020.11.18)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら