【話題追跡】 コロナ後初の中国〝独身の日〞、輸入品カテゴリートップにサプリ

 毎年11月11日に中国で開催される大規模ネット通販セール「独身の日」が今年も開催された。コロナ禍の不安をよそに、前年を上回る89の国と地域から25万以上のブランドが参加、約1,400万点の商品が販売され、過去最高額となる7.7兆円の
流通総額を記録した。

 

 中国の大手ECプラットフォーム、アリババグループが2009年より開始した「天猫ダブルイレブンショッピングフェスティバル(W11)」、通称「独身の日セール」。今年は新型コロナウイルスによってダメージを受けた経済の回復支援を目的に開催期間を拡大する措置が取られ、4日間の開催となった。

 

 11月12日にアリババジャパンが発表した速報値によると、8億人を超える中国人消費者やグループが同セールに参加したといい、流通総額は過去最高額となる7.7兆円を記録。特に輸入商品の人気が高く、3万以上の海外ブランドが越境ECを通じて販売し、総額1.5兆円超、前年比1.5倍と大きく伸長した。コロナの影響を感じさせない活発な消費動向が示された。

 

 中国向け越境ECにおける国・地域別の流通総額ランキングでは5年連続で日本が1位を獲得。輸入商品のカテゴリー別流
通総額ランキングでは、1位にサプリメント、以下美容機器、乳幼児用粉ミルク、フェイスマスク、スキンケアセットと続く。アリババによると「日本製品は、安心安全で高品質といったイメージが根強く、中国消費者から支持されている」という。

 

 出店した日本メーカーへの聞き取りでは「中国では急速な経済発展により、かつての日本と同様に“食の欧米化”が進み、健康課題が問題視されている」「健康食品の需要も高まっており、塩分カットを訴求する調味料の反応が良く、過去最高の売上を更新した」といったコメントが聞かれた。つづく

 

 

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