別冊特別企画『乳酸菌・ビフィズス菌・乳酸菌生産物質』⓺ 胃にも働く乳酸菌、機能性表示で脚光

 腸内のみならず、胃の中にも細菌が存在していることが1983年に判明した。胃炎や潰瘍などの疾病を引き起こす「ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)」だ。通常は胃粘液中に存在しているが、養分摂取のために胃壁に移動し炎症を起こす。炎症が慢性化すると潰瘍などが発症するという。

 

 現在、日本には約3,500万人の疾患者がいるとされ、除菌剤として抗生物質の利用や胃酸分泌抑制剤が使用されるが、ピロリを除菌しないと2年以内に60~70%が再発するといわれる。また、薬剤耐性菌が定着すると抗菌薬が効かないケースも。胃にアプローチする乳酸菌の登場は、これら胃に関連する疾患の予防に有効として期待が寄せられている。ヤクルト本社の『BF-1』が機能性表示食品として登場するなど、今後注目のカテゴリーだ。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1703B号 別冊「乳酸菌・ビフィズス菌・乳酸菌生産物質」(2020.11.18)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら