別冊特別企画【乳酸菌・ビフィズス菌・乳酸菌生産物質】① 免疫表示、乳酸菌で遂に登場!

 国内健康食品の歴史で初めて「免疫機能」を表示した商品が登場する。キリングループが届け出たプラズマ乳酸菌を含む商品5アイテムが今年8月、「免疫機能の維持に役立つ」表示で受理された。機能性関与成分はいずれも「プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)」。受理された機能性表示は「プラズマ乳酸菌はpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つ」としている。これまでに実施した臨床試験結果をもとに研究レビューを行い、日本抗加齢協会の確認を経て届出された。

 

 キリングループでは、機能性表示食品制度がスタートした2015年から機能性表示取得に向けた活動を行っていたが、念願の受理となった。プラズマ乳酸菌は、免疫調節に重要とされるpDCを活性化する作用を有しており、「pDCが適切に機能することは健常人の正常な免疫機能を維持する上で重要であると考えられる」という。キリングループでは、総合的な判断により機能性について示唆的な根拠があると判断したとしている。

 

 今回、免疫表示の受理が実現したことは健康産業界に大きなインパクトを与えた。業界にとって喜ばしい出来事だが、届出に関する明確な指針が示されたわけではないのが実情。本当の意味での市場形成はプラズマ乳酸菌に次ぐ第2弾、第3弾の成分の登場であり、チャレンジ企業の動向に注目が集まる。つづく

 

詳しくは健康産業新聞1703B号 別冊「乳酸菌・ビフィズス菌・乳酸菌生産物質」(2020.11.18)で
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