【ファンクショナルフード学会】 サルコペニア・ロコモ予防、「大腿前面と腹筋の筋力強化が重要」(順天堂大・町田教授)

 ファンクショナルフード学会は10月2日、「第15回学会研修会」をオンラインで開催した。順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科教授の町田修一氏は、「サルコペニア・ロコモ予防のための自体重を用いた筋力トレーニングの開発」と題して講演。冒頭、「キーワードは“筋活”」と強調。サルコペニア・ロコモ予防として、ウォーキングは効果的とした上で、「それだけでは足りない。筋力トレーニングが必要」と言及した。

 

 特に、高齢者は加齢とともに大腿前面と腹筋の筋肉量が減少すると指摘。歩幅が短くなり、サルコペニア・ロコモのリスクが高くなると説明した。また、「何歳になっても筋力をつけることはできる」と述べ、自身で手軽にできる自体重トレーニング方法(スクワットやクランチなど)を紹介。「普段よりも強い負荷をかける過負担が重要」と話した。

 

 同氏は、千葉県の自治体などと連携し、「ロコモ予防運動プログラム」教室を実施しており、2,000人以上の実施データから、筋肉量の増加や歩行能力の改善が示された事例を紹介。血清アルブミンが低いと、ロコモ予防運動プログラムの効果が低くなることも示され、「運動とともに食事(栄養)も大事になる」と話した。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1703号(2020.11.4)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら