【インタビュー】 琉球大学 教育学部教授 照屋俊明氏
◆シークヮーサー(ノビレチン・タンゲレチン)、排尿と認知機能でも「機能性表示の可能性大」
沖縄の特産品の1つで、認知度も高い柑橘類「シークヮーサー」。近年、機能性研究が進み、排尿障害や、認知機能に対する効果などがヒト臨床試験で確認されている。琉球大学教育学部の照屋俊明教授にシークヮ―サーの魅力や健康機能、研究活動などについて話を聞いた。
―― シークヮーサーの機能性研究の進展について
ヒト臨床試験において、排尿障害のある男女50人にノビレチンを6週間摂取してもらい、その効果をみたところ、症状が改善したと答えた人が6割を占め、有効性が確認されました。さらに、これまで動物試験などで、認知症にも有効であることが報告されていましたが、最近ヒト臨床試験でも認知機能を改善する効果が明らかになりました。ノビレチンを摂取したグループは摂取していないグループに比べて、視覚や言語の記憶能力に改善が確認され、特に74歳以下の前期高齢者に効果があることが明らかになりました。
排尿改善に関しては、これまでに行ったヒト臨床試験の研究成果について、現在投稿中で年内には論文として掲載される見通しです。この論文で機能性表示食品の届出が可能であると思います。認知機能改善に関しても、現在論文作成中であり、他の沖縄素材と併用した形で最終商品として届出は可能であると思います。つづく
詳しくは健康産業新聞1702B号(2020.10.21)で
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