【琉球もろみ酢】 機能性表示食品の開発にも期待

 クエン酸、アミノ酸を豊富に含む琉球もろみ酢。琉球泡盛蒸留後のもろみを絞ってろ過した天然発酵飲料で、2000年頃か
らの一大ブームを契機に全国に知れ渡った。ブーム収束後も優れた体感性が支持され、高齢者を中心にリピート率が高い。大手カタログ通販の食品部門では、17年連続1位を獲得しているロングセラー商品もある。

 

 近年は、「スーパーフード」「スポーツニュートリション」を切り口に、琉球もろみ酢の利用法などを提案。販売メーカーの販促活動が実を結び、新たな顧客獲得に繋がっている。最近では、コロナ禍において発酵食品が注目される中、販売メーカーからは「まとめ買いが増えた」「新規の取り扱いが始まった」などの声も聞かれた。

 

 伝承的薬効に加え、機能性研究も進展。同組合では県などのサポートを受け、琉球もろみ酢を用いたヒト臨床試験を実施し、クエン酸を機能性関与成分としSRを終えている。表示内容は「クエン酸は、日常生活の作業によって生じる一時的な疲労感を緩和することが報告されています」。また、クエン酸の1日摂取量が1,000㎎以下でも同様の効果が期待できるとの研究成果も報告されているという。現在、流通する琉球もろみ酢は大瓶タイプ(500~720mL)が主流。クエン酸の含有量を抑えることで、小瓶タイプ(50~100mL)のほか、ゼリー品や顆粒品などにも利用しやすくなることから、機能性表示食品の開発も期待されている。

 

【琉球もろみ酢 主要企業紹介】

アクアメディカル研究所(那覇市)/南島酒販(西原町)

 

つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1702B号(2020.10.21)で
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