【コラム】 「健康博覧会2021」出展社から、トレンドを分析

 ヘルスケア業界で国内最大規模のBtoB展示商談会『健康博覧会2021』が、2021年1月27日(水)~29日(金)、東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウムで開催される。2020年は新型コロナの影響で初の中止に追い込まれた同展。ヘルスケア業界の最新トレンドや次なるブームの種を発見できるイベントとして、国内外からの注目度も高い。

 

 『健康博覧会2021』出展企業の顔ぶれを見ると、同展および健康産業新聞の連携により一大ブームとなった水素関連商材が依然として多い。出展品目では、水素水生成器はもちろん、昨今市場が拡大している水素吸入器の出品が増えつつある。水素吸入器といえば、中国では既に医療機器にも認定され、COVID-19の治療サポートとして利用されていた。今年6月には、中国でのヒト試験でCOVID-19の重症度改善効果が、『Journal of Thoracic Disease.』に論文掲載されたことが話題となった。国内の水素関連商材の2020年市場規模は、例年同様、健康産業新聞11月18日号で発表の予定だ。

 

 また、米国で開催される世界最大の健康・自然食品見本市『ナチュラルプロダクツ・エキスポ』で数年前から出展社数が急伸しているのが、CBD(カンナビジオール)。国内でも今年から徐々に注目が高まっている。今年開催されるはずだった『健康博覧会2020』にもCBDの取扱企業が数多くエントリーしていた。恐らく会場でその光景を見られていれば、CBDは今以上の盛り上がりだったことが悔やまれる。ただ、多くの企業は『健康博覧会2021』にもエントリーしており、同展を経て1年遅れとなるが、CBDブームが到来すると予想される。

 

 今年3月の食薬区分改正に伴い、医薬品リストを外れたことで注目の素材が「NMN」だ。ビタミンB群中のビタミンB3に含まれる、ニコチンアミドモノヌクレオチドと呼ばれる物質で、長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)にエネルギーを提供するとされ、若返りや抗老化作用が期待できる物質。海外セレブが愛用していることで米国で火がついた。現在、NMNの原料サプライヤーも増加しており、超高額だった原料価格も徐々に値下げされているという。コスメ・サプリ双方に利用できる内外美容素材として製品化も進む。NMNの出展社も多くエントリーしている。

 

 このほか、青汁製品や乳酸菌製品、植物発酵エキス、ケイ素をはじめ、健康食品業界で大きな市場を持つ製品群、地域特産品を用いたレア製品、美味しさと健康を兼ね備えた健康志向食品類、スーパーフード、オーガニック&ナチュラル製品――など、市場性の高い多くの製品が一堂に会する。

 

 同展最大の特長は、「健康食品・サプリメント」「健康・美容機器」「オーガニック&ナチュラル」の各エリア、同時開催の「FOOD DESIGN EXPO」(機能性食品・飲料【原料・OEM展】を含めた全てのエリアで、原材料から最終製品、食品から非食品まで全ての出展アイテムが、明確に"健康”を付加価値とした製品が集結する点だ。よってバイヤーをはじめ全ての来場者も業界・業種は問わず、健康を付加価値としたアイテムを求めて来場する。よって同展は、マッチング成約率が非常に高い商談会となっている。

 

 新型コロナ禍でも成長を続ける、いや新型コロナ禍だからこそ、より注目されるヘルスケア業界でのビジネス拡大に向けた登竜門的なイベントが『健康博覧会』と言っても過言ではない。この年に1度のヘルスケア業界最大級のイベントに是非、出展&来場頂くことを心待ちにしております。なお既に会場の8割強が完売済みです。出展申込みはブース完売と共に終了となりますので、お急ぎ下さい。

 

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