【トピックス】 世界初、オゾンによる新型コロナウイルス不活性化を確認

 奈良県立医科大学と一般社団法人MBT コンソーシアムは今年5月、オゾンガス曝露による新型コロナウイルスの不活性を世界で初めて明らかにした。実験は、新型コロナウイルス細胞株を培養し、安全キャビネット内に設置した耐オゾン気密ボックス内のステンレスプレートに実験対象の新型コロナウイルスを塗布。ボックス内設置のオゾン発生器を稼働させてオゾン濃度を1.0~6.0ppmに制御し維持。オゾンの曝露量は厚労省PMDAによる医療機器認証の実証実験値であるCT値330や、総務省消防局による救急隊オゾン除染運用値であるCT値60を使用。曝露後ウイルスを細胞に接種し、ウイルスが細胞に感染しているかを判定しウイルスの量を算出した。
 

 この実験は、奈良県立医科大学がバイオセーフティーレベル3の実験室を保有し、ウイルスの培養技術を保有していたことで実現した。その結果、CT値330(オゾン濃度6ppmで55分曝露)では、1/1,000~1/10,000まで不活化し、CT値60(オゾン濃度1ppmで60分曝露)では、1/10~1/100まで不活化し、オゾンにより最大1/10,000まで不活化することを確認。オゾンの実用的な条件下で、新型コロナウイルスを不活化できることを示すとしている。

 

 

詳しくは健康産業新聞1701号(2020.10.7)で
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