美容・健康業界の広告 「全体的な規制強化の流れ」(弁護士・成氏)

 丸の内ソレイユ法律事務所(東京都千代田区)は9月16日、ダイエット&ビューティーフェア専門セミナーにて「美容・ダイエットにまつわる法律について」と題し、同法律事務所弁護士の成眞海氏が講演した。同氏は、美容・健康業界の広告を規制
する法律のトピックスとして、①薬機法の課徴金制度の導入や新たな刑事摘発事例、②景品表示法の対象を広げる措置命令、③特定商取引法の定期購入に関する規制強化――の3点に言及した。①と②の解説の中で、最近の傾向として、アフィリエイト広告に対する新たな動きが活発であるとし、「全体的な規制強化の流れがある」とした。

 

 このほか、消臭関連製品で“99.9%除菌”“72時間持続”が景品表示法の優良誤認表示となった例に触れ、「具体的な数字を出すのは指摘を入れやすい」と語り、指摘を受けた際に事業者側に要求される合理的な根拠資料についても、「試験・調査によって得られた結果や、専門家、専門家団体もしくは専門機関の見解または学術文献が必要だが、ケースバイケースであり、一般的に認められているものであることが必要との見解から、ハードルはかなり高い」と強調した。つづく

 

 

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