機能性表示食品、初の「免疫機能」受理

 消費者庁は8月7日、機能性表示食品として受理した48品の情報を公表、キリングループが届け出たプラズマ乳酸菌を含む商品5品で、「免疫機能の維持に役立つ」表示が受理された。キリンホールディングスでは同日、後日正式に商品概要を明らかにする予定と発表。わが国の健康食品の歴史で初めて、「免疫機能」を表示した食品が登場する。

 

 受理されたのは、キリンビバレッジの清涼飲料水『キリン iMUSE 水』など3品と、キリンホールディングスのサプリメント『キリン iMUSE professional プラズマ乳酸菌サプリメント』など2品、計5品。機能性関与成分はいずれも「プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)」で、受理された機能性表示は「プラズマ乳酸菌はpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています」。臨床試験結果をもとに研究レビューを行った。日本抗加齢協会の確認を経て届出されている。

 

 キリングループ独自のプラズマ乳酸菌は、「酸乳から分離されたチーズやヨーグルトの発酵に使われる乳酸菌の一種」。キリンHDでは、機能性表示食品制度がスタートした2015年から機能性表示取得に向けた活動を行っていたという。 プラズマ乳酸菌は、免疫調節に重要とされるpDCを活性化。「pDCが適切に機能することは健常人の正常な免疫機能を維持する上で重要であると考えられる」という。 キリンHDでは、総合的な判断により、機能性について示唆的な根拠があると判断したとしている。 消費者庁に届出された発売予定日はキリンビバレッジの3品が11月24日、キリンHDの2品が11月1日。キリンHDでは詳細は後日改めて発表する予定としている。つづく

 

 

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