代理店制作の口コミ記事型広告が薬機法違反 広告主も異例の摘発

 大阪府警は7月20日、医薬品として承認されていない健康食品『肝パワーEプラス』を肝機能の改善に効果があるかのようにインターネット上の記事型広告で宣伝したとして、広告主である福岡県の健康食品会社「ステラ漢方」の従業員、および東京都の広告代理店「KMウェブコンサルティング」の社長ら6人を医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の広告禁止)の疑いで逮捕した。

 

 記事型広告とは第三者の体験談のように書かれた広告で、広告主とは関係のない一般の人や有名人が商品の感想や実感を語っているように見せ消費者に訴求する手法。記事型広告そのものが違法ではないが、肝機能の改善について医薬品のように効果・効能を宣伝したとして事件化された。多くの場合では、広告主と広告代理店制作の記事型広告の関係性が不明瞭であるため、広告主が同時に摘発されることは異例。

 

 大阪府警は今回、広告内容をチェックするといった、広告主と広告代理店との共謀関係が判明したため一斉摘発に至ったとしている。

 

 

詳しくは健康産業新聞1697号(2020.8.5)で
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