【学術トピックス②】 NMNの安全性  500mgの単回投与、ヒト試験で確認

 慶應義塾大学医学部は今年1月21日、抗老化候補物質として期待されるNMNが、健常者に安全に投与可能であることを、世界で初めて明らかにした、と発表した。同大伊藤裕教授、坪田一男教授、安井正人教授、岡野栄之教授らと米国ワシントン大学医学部の今井眞一郎教授らの研究グループは、40~60歳の健康な男性10人を対象に、研究期間中同じ人に100mg、250mg、500mgと異なる量のNMNを経口で各1回投与した。

 

 その結果、全ての用量でNMN摂取後に、血圧、脈拍などの変化はなく、肝臓、腎臓の機能をみる血液・尿検査でも基準値を超えることはなかった。さらにNMNから作られる代謝産物の血液中の量を測定したところ、投与量が増えるほど、代謝産物量も増加していることが認められた。

 

 これらの結果から経口投与されたNMNは「ヒト体内で投与した量に応じて代謝されること」「500mgの単回投与までは安全にヒトに使用可能である」ことが明らかとなった。この研究成果は、2019年11月2日に『Endocrine Journal』誌に掲載されている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1696号(2020.7.15)で
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