【トピックス】 脂質摂取による睡眠への影響

 昨年末に開催された(一社)日本水産油脂協会主催の「第34回水産油脂技術懇話会」で、仙台白百合女子大学准教授大久保剛氏が「脂質摂取による睡眠への影響」というテーマで講演。DHAを特異的に含むリン脂質摂取によるヒト臨床試験の結果を紹介した。

 臨床試験では、リン脂質(DHA含有率20%以上)を含むサケの魚卵油を、健康な成人男性9人を対象に、1日当たり1,000mg、3ヵ月間にわたり経口摂取させ、レム睡眠の総出現時間を調べた。結果、7人でレム睡眠の総出現時間が徐々に増加傾向を示し、特に3ヵ月目には有意な増加を示した。

 また全被験者の内、レム睡眠の出現が少ない3人とレム睡眠の出現が通常レベルの6人を分けて、レム睡眠の総出現時間と睡眠時間中のレム睡眠の相対値を経時的に分けて分析した。結果、健常者で睡眠に不安を抱えている場合、健全なレム睡眠量まで引き上げる可能性が示唆されたという。

 

 


詳しくは健康産業新聞第1691号(2020.5.6)で
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